四国運輸局は20日、2022年度の「四国の主要観光地入込状況」を発表しました。四国運輸局によると、香川県の観光客数は約434万人に達し、前年度比で62.9%増となり、新型コロナウィルス禍前の2019年度(約507万人)の86%の水準まで回復したとのことです。このような観光客数の大幅な増加は、新たな観光スポットの開設や各種旅行支援策、そして文化イベントの開催など、香川県が推進した様々な施策の功績と言えるでしょう。
〈旅行支援策が後押しする結果に〉
観光客が特に増えたスポットとして注目されるのが、玉藻公園の桜御門と屋島山上の観光交流拠点施設「やしまーる」です。桜御門は7月に復元が完了し、その美しい姿を訪れる人々に披露しました。結果として訪問者数は約21万人に達し、前年比160%増となりました。一方、「やしまーる」は8月にオープンし、約63万人(前年比+69%)が訪れました。
これらの新施設に加えて、3年ぶりに開催された瀬戸内国際芸術祭も観光客数増加の一因となりました。この芸術祭は、地元および国内外からの観光客を引き寄せる大きなイベントとなっています。また、「新うどん県泊まってかがわ割」などの旅行支援も観光客を後押ししました。これらの支援策は、地元の観光資源を活用しながら、訪問者に豊かな体験価値を提供し、地域の魅力を広く発信する役割を果たしています。
〈四国4県全体でも回復傾向〉
四国4県全体でも、観光客数は約1217万人(前年比+52.3%)を記録しました。最も観光客が多かったのは松山城ロープウェイ・リフトで、ここでは約101万人の観光客が訪れました。これは前年比で136%増という高い伸び率を示しています。さらに、高知市の牧野植物園や香南市の高知県立のいち動物公園では過去最高の入場者数を記録。これらの結果は、地域全体の観光振興策が成果を上げている証と言えます。
〈まとめ〉
結論として、香川県における観光業界の底力が、これらの結果から感じられます。新型コロナウィルスの影響で厳しい状況が続いた中でも、多様な取り組みによって観光客数の回復を達成したのです。新たな観光資源の開発や旅行支援策の充実、さらには地域文化の活性化を通じて、地域の魅力と価値を高め、訪問者に素晴らしい経験を提供することでしょう。
参照記事・引用元画像
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