新型コロナウィルスの影響で中止されていたアジア陸上競技選手権大会が、4年振りに華々しく開幕しました。大会初日で一番の注目は、女子1500mに出場した日本記録保持者、田中希実(23、NewBalance)でした。
〈女子1500m:田中希実、1500mでアジア初制覇に輝く〉
日本記録(3分59秒19)を保持している田中は、1番外のレーンからのスタートとなりました。試合開始直後、すかさず中国の選手を抜き去り順調にレースをリード。そのまま逃げ切り、大会新記録となる4分06秒75でフィニッシュラインを駆け抜けました。
アジア選手権における1500mの女子種目での日本人初勝利となるだけでなく、大会記録を更新する見事なパフォーマンスが話題となりました。仲間の後藤夢(23、ユニクロ)もシーズンベストの4分13秒25で素晴らしい走りを披露し、2位に立ちました。
〈女子やり投:斉藤真理菜が初優勝〉
やり投げの種目では、今年6月の日本選手権で優勝の経歴を持つ斉藤真理菜(27、スズキ)が61m67の投擲を記録。日本選手権で世界陸上銅メダリストの北口榛花(25、JAL)を破った勢いそのままに、初出場で初優勝という快挙を達成しました。
一方で、世界陸上オレゴン代表の上田百寧(24、ゼンリン)は57m25の投擲で6位入賞という結果に終わりました。
〈女子三段跳:森本麻里子が初出場、初優勝〉
そして三段跳びの競技では、日本記録保持者の森本麻里子(28、内田建設AC)が6回目の挑戦で14m06という結果を叩き出しました。これにより、初出場ながらも初優勝を達成。評価の高い結果を出して見せました。
加えて、髙島真織子(24、九電工)も僅か5cmの差で表彰台を逃がし、13m63で4位という結果を得ました。
第25回アジア陸上競技選手権大会の初日の結果からは、日本の陸上競技のレベルが国際的にも高まっていることが伺えます。田中選手のアジア初制覇や斉藤選手、森本選手の初優勝は、日本陸上界にとって大きな誇りとなりました。
今後も日本の陸上競技界からさらなる活躍が期待されます。
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