世界の観光都市:デイリー・テレグラフが選ぶ魅力的なランキング

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「世界で最も魅力的な観光都市」ランキングとは、毎年恒例となっているイギリスの新聞「デイリー・テレグラフ」の投票により選ばれるものです。ここ10年間で、世界から訪れた旅行者数を見ればその魅力を理解することができるのですが、逆に新たな発見や驚きを提供してくれる都市という視点では、このランキングが参考になります。

▶︎魅力的な観光都市ランキングトップ10

1位:ケープタウン(南アフリカ)

2位:ヴェネツィア(イタリア)

3位:セビリア(スペイン)

4位:バンクーバー(カナダ)

5位:ローマ(イタリア)

6位:フィレンツェ(イタリア)

7位:リオデジャネイロ(ブラジル)

8位:シドニー(オーストラリア)

9位:京都(日本)

10位:ドゥブロヴニク(クロアチア)

2023年版のランキングでは、南アフリカのケープタウンが1位に輝きました。ヴェネツィア、セビリアなど、次点に名を連ねる都市の多くはヨーロッパに位置しています。しかし、ヨーロッパとアメリカを除く地域別トップ10に注目すると、東南アジアからも多くの都市がランクインしているのが分かります。

特に、シンガポールが6位、タイのチェンマイが7位と高位にランクインしているのは、東南アジアの都市がますます人気を集めている証拠かもしれません。また、これらの都市は近年、質の高い観光地として急速に名を馳せ、観光客への魅力とインフラの整備が評価されています。

▶︎求められる観光都市のあり方

特筆すべきは、ベトナムのハノイ市が前回のランキングから大幅に順位を上げ、27位に飛び込んできたことです。ハノイ市はその独自の文化や風景、そして食文化が人々を引きつけています。

日本からは、古都京都が9位にランクイン。文化遺産や伝統的な風情が絶妙に調和した街並み、人々の心遣いなどが評価されています。

つまり、ランキングに名を連ねる都市はその美しい風景や特色ある文化、質の高い観光施設や地元の物産、伝統的な風情が融合した場所であることが求められています。それぞれのランクイン都市には、訪れる人々が新たな発見を見つけ、観光地としての魅力を感じる何かが存在しているのです。

これらの傾向を踏まえ、進化する観光地の魅力について考えてみましょう。近年、都市の価値はその観光資源だけでなく、その歴史や文化的背景、自然環境や地元の料理など、「体験」が重要視されています。

また、新型コロナの影響で世界各地の観光が大きく変わったことも影響しているかもしれません。これからの観光都市ランキングには、それぞれの都市がどのように自身の魅力を伝え、人々を引きつけるかが求められるでしょう。それぞれのトップ都市が秘める魅力を探訪する旅は、まさにこれからが楽しみでなりません。

参照記事・引用元画像
世界で最も魅力的な観光都市、ハノイが27位 京都は8位[観光]
英国の新聞「デイリー・テレグラフ(The Daily Telegraph)」はこのほど、3万人の読者が選ぶ「