訪日外国人客数が200万人を超える―2020年2月以降で初の突破

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2020年2月以降、初の訪日外国人客数の200万人突破が達成されました。日本政府観光局(JNTO)が19日に発表したデータによると、6月の訪日外国人客数は約207万人となりました。新型コロナウイルスの流行前、2019年の同月比では28%の減少を示しており、これは大きな前進と言えます。上半期累計ではなんと1071万人以上の訪日外国人が日本を訪れています。

〈訪日外国人客数:中国が香港を逆転し、韓国が最多〉

訪日外国人客数の国・地域別の詳細を見てみると、韓国が引き続き最も多く、約54.5万人の訪日客を記録しました。次いで、台湾が約38.9万人、アメリカが約22.6万人、中国が約20.8万人、そして香港が約18.6万人となっています。最近数カ月では、香港の訪日客数が中国を上回っていましたが、今年の6月のデータでは中国が香港を追い越しました。

しかし、中国からの訪日客数は2019年比で76.3%減少しています。これは主に、新型コロナウイルスの流行に伴い、中国政府が日本行きの団体旅行やパッケージツアーの販売を禁止していることが影響しています。しかし、この減少率自体は縮小傾向にあり、中国からの訪日客数も少しずつ回復してきています。また、中国から日本への直行便数も前年比で回復傾向にあるとのことです。

〈日本経済回復への明るい兆し〉

新型コロナウイルスのパンデミックが長期化し、世界中の国境が閉ざされる中、日本への観光客は厳しい状況が続いてきました。それでも6月の訪日外国人客数200万人超えは、新たな一歩として喜ばれるべき事象でしょう。

日本国内では新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、人々の日常生活が徐々に戻りつつあります。外国人観光客の回復もまた、日本経済の回復に繋がる重要な要素です。また、オリンピックやパラリンピックの開催も日本への世界的な関心を更に高め、観光状況の改善につながることでしょう。

このような中、政府や観光関連業界は引き続き、安全で魅力的な日本への訪問を世界中の人々に広めるための情報提供や取り組みを行っていく必要があります。新型コロナウイルスの収束や、世界的な旅行制限の解除に向けての期待とともに、日本の観光業界にとっても新たな希望の光が見えてきたことでしょう。

参照記事・引用元画像
6月訪日外国人は207万人、20年2月以降で初の200万超=政府観光局
日本政府観光局(JNTO)が19日発表した6月の訪日外国人客数は207万3300人(推計)となり、2020年2月以降で初めて200万人を突破した。前月の189万8900人から増加、新型コロナウイルス流行前の19年同月比では28%減だった。上...