第70回安倍川花火大会、TDRドローンショーとの初共演で混雑予想―来場者に公共交通利用呼びかけ

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静岡市葵区で22日夜に開催される第70回安倍川花火大会は、新型コロナウイルスの5類移行に加えて、東京ディズニーリゾート(TDR)開園40周年記念のドローンショーとの初共演が決定し、例年以上の混雑が予想されると市と大会本部が発表しました。混雑緩和と安全確保のため、来場者には公共交通機関や自転車での来場を呼びかけています。

〈全国初のTDRとのコラボレーション〉

TDR運営会社のオリエンタルランドは開園40周年記念で、ドローン700機を夜空に飛ばす光のショーを創作し、全国各地で開催することを発表しました。安倍川花火大会でのプレミア公演が待ちに待った一貫で、すでに「開催時間はいつなのか?」「どこで観覧できるのか?」といった問い合わせが相次いでいます。市と大会本部は当初、約40万人の来場者を見込む予定でしたが、このドローンショーの影響でさらなる集客が見込まれています。

全国で初めてTDRとコラボレーションするこの安倍川花火大会に、宿泊業界からも注目が集まっています。市ホテル旅館協同組合の久住与志人専務理事は「ディズニーの発表直後から東京や名古屋方面から宿泊予約が急増した。昨夏よりも出足が好調だ」と驚きの声を挙げています。市内のホテルや旅館の客室数は約7,000室を数え、久住専務理事は「当日はほぼ満室状態になるだろう」と予測します。

〈開催に向けて警備体制の強化へ〉

ディズニーのドローンショー開催が決定したことを受け、大会本部と市は警備人数を200人から240人へと増やすことを決定しました。前回と同様、安西橋と安倍川橋の中間点にあたる河川敷沿い4箇所で花火の打ち上げを行います。これにより観客の分散化を図るとともに、混雑緩和を試みます。また、人の流れが1つの場所に集中しないよう、大会会場への進入ルートを5ルート設け、警備員や案内看板を通じて観客を誘導します。

安倍川花火大会は22日午後7時半から開催され、大会の冒頭15分間でTDRのドローンショーが催されます。その後、約15,000発の花火が打ち上げられます。会場周辺は午後5時から10時まで歩行者道路に変更され、バイク置き場として2箇所、駐輪場として9箇所が設置されますが、専用の駐車場は提供されません。県庁南側を発着するシャトルバスも運行されます。最寄りのJR静岡駅からは会場まで徒歩40分の距離にあります。

過去の大会では、シャトルバスの乗車に30分以上かかったり、人だかりや行列により思うように移動できない事例がありました。そのため、今回は時間に余裕を持って行動するよう呼びかけています。

市の担当者は「安全が第一です。来場者の皆様には警備員の誘導指示や会場案内をきちんとお守りいただき、楽しい時間を過ごしていただきたい」と話しています。

参照記事・引用元画像
ディズニー共演、例年以上の混雑予想 22日の安倍川花火大会 警備増強「公共交通利用を」|あなたの静岡新聞
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