エリクシール:40周年を迎えるエイジングケアブランドの飛躍

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資生堂のエイジングケアブランド「エリクシール」が、40周年という節目を迎え、更なる飛躍の道を歩み始めている。2016年のリブランディングを経て、エリクシールの製品は「つや玉」をキーワードに、ユーザーからの支持を集め、一大ブームを巻き起こしました。2018年の全面リニューアル後も、時代や価値観、ライフスタイルの変化に対応し、最先端のコラーゲン研究を基礎に潤い、シワ、ブライトニングと、各種の肌の悩みにアプローチ。結果、16年連続で売上No.1(インテージSRI,SRI-Iの基礎化粧品<スキンケア>市場メインシリーズランキングの推計販売金額)を維持し、16年間累計の出荷数は3億個に。

エリクシールは海外でも成功を収め、中国や台湾を中心に9つのアジア地域で展開されています。中国では、エイジングケア市場での認知を広げる一方で、サステナビリティを重視し、化粧品の詰め替え製品という新しいコンセプトを提案しています。

最近の取り組みとして注目すべきは、資生堂の国内およびアジアでの成長戦略に重要な位置を占めるエイジングケアライン「リフトモイスト」のリニューアルや、ブライトニングラインの発売です。これらにより製品ラインは前年比33%増、ブライトニングラインは同69%増の売り上げを達成。特に薬用有効成分の純粋レチノール配合のシワ改善美容液は、売り上げを23%増加させ、大成功を収めました。

資生堂の川上樹里氏は、この成功について「時代のニーズに合わせた製品アップデートと、情報の取得方法の変化に対応したコミュニケーションにより、多くの新しいお客さまに購入いただき、満足いただくことができた」と語ります。また、新規顧客の56%が低価格帯製品からのトレードアップであったことからも、エイジングケア市場の拡大を実感しています。

エリクシールはさらなる成長を目指し、新たな戦略を構築しています。40〜60代への訴求を強化し、エイジングケア市場でのポジションを固める一方で、最新の研究知見を活用した製品ラインナップを拡充。新規顧客の獲得および顧客満足度を向上させることを目指しています。また、店頭およびデジタル上のサービスにも投資を行い、ライフタイムバリューの向上やリピート顧客の増加を図る計画も立てています。

40年にわたり、女性の美容と健康を支えてきたエリクシール。その成功は、質の高い製品へのこだわりと、変化するニーズに対する柔軟な対応によるものです。これからもその革新的な取り組みに注目していきたいと思います。

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資生堂「エリクシール」が好調 過去最大級の投資が結実
資生堂のエイジングケアブランド「エリクシール」が好調に推移。最新の研究知見を導入した新製品の投下や既存製品のコミュニケーションの強化などで新客を獲得。