来年、1914年に設立された宝塚歌劇団はその創立110周年を迎えます。西洋のオペラやバレエを日本に紹介することを目的に掲げた創設者、小林一三氏の夢が形を成し、今では世界中でファンを持つ組織になりました。舞台の上で芸術とエンターテイメントが融合し、美しくも壮観な公演が繰り広げられます。
宝塚歌劇の幕開けは、記念すべき年1914年(大正3年)4月1日にプールを改造したパラダイス劇場で初めて公演を行い、歌と踊りによる華やかな舞台を披露したのが始まりでした。
その後、1919年に「宝塚音楽歌劇学校」の設立とともに、生徒と卒業生で組織される「宝塚少女歌劇団」が誕生します。歌劇団全体を組織化して運営するこの制度と伝統は、現在も脈々と受け継がれています。
記念すべき110周年を迎える2024年は、様々な記念プロジェクトが計画されています。芹香斗亜が宙組9代目トップとして就任し、「宝塚110年の恋のうた」と「FINAL FANTASY XVI(16)」という2つの大作が発表され、大ヒットゲームの世界観に挑むことになります。他の組においても多くの公演が予定されており、ファンはさまざまな舞台を楽しむことができます。
星組では、「RRR×TAKA“R”AZUKA ルートビーム」を、花組では、「アルカンシェル~パリに架かる虹~」をそれぞれ公演します。月組は、「Eternal Voice 消え残る想い」と記念公演「Grande TAKARAZUKA 110!」を連続して上演します。さらに、雪組では定番作品「ベルサイユのばら-フェルゼン編-」の上演も予定されています。この他にも、「110周年記念式典」や「タカラヅカスペシャル2024」など様々なイベントが予定されており、来年は特に楽しみな年と言えるでしょう。
110周年を迎える宝塚歌劇団は、その長い歴史を通じて数々の名作を生み出し、多くの人々に感動と喜びを与えてきました。その一方で、常に新しい試みを続け、自身の枠を広げてきました。創立110周年を迎えるこれからの宝塚歌劇団がどのような舞台を築くのか、その新たな挑戦と成長を待ち望むファンは多いことでしょう。
長い歴史と独自の伝統を持つ宝塚歌劇団の、これからの歩みに大いに期待します。