NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ、NTTコムウェアの3社が共同で、AIを活用した映像解析による河川やため池の水位データの把握サービスを提供することを発表しました。気候変動による豪雨や洪水のリスクが高まる中、このサービスは大きな役割を果たすと期待されています。
このサービスは、監視カメラとエッジコンピューターを使って映像を取得し、その映像からAIが水位を判定します。設置やメンテナンスにかかる高額なコストを抑制することができるため、地域の企業や自治体に対して有償で提供され、地域住民への情報共有にも役立つと考えられています。このサービスの本格的な開始は2024年3月を目指しています。
気候変動の問題は深刻で、その影響は日本における降水量の増加にも表れています。仮に今後、温暖化が進み気温が2度上昇した場合、日本の降水量は約1.1倍になると予測されています。そして、それに伴い洪水の発生確率は約2倍に増加すると見られています。
気候変動による豪雨の増加により、地域の洪水リスクは増大しています。氾濫危険水位(河川が氾濫する恐れのある水位)を超過した河川数も増加傾向にあります。その中で、このサービスは河川やため池の水位データをリアルタイムで把握することができ、その情報を共有することで、事前の警戒や適切な対策を取ることが可能となります。
このように、豪雨や洪水といった自然災害のリスクに直面する地域社会において、AIを活用した映像解析による水位データ把握サービスは、予防策の一環として大きな役割を果たすと期待されています。このサービスの普及とともに、地域社会の安全確保と防災対策の強化に寄与することを強く望んでいます。
気候変動の影響が今後も続く中、具体的な対策としてこのようなテクノロジーの活用はますます重要となります。そして、より多くの企業や自治体にこのサービスが提供され、地域住民の生活の安全を守る大切なツールとなっていくことを期待します。
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