日立製作所のグループ会社、日立レールは、イギリスの鉄道会社であるトランスペナイン・トレインズおよびエンジェル・トレインズとの間で、インターシティ車両「Nova 1」のメンテナンス契約を更新し、契約期間を8年間延長しました。
〈「Nova 1」は日立が自社製造 〉
このインターシティ車両「Nova 1」は、日立が自社で製造したもので、その座席数は従来の車両に比べて161席も多いです。車両の納入は2019年に完了し、その後はリバプール、マンチェスター、ニューカッスル、エディンバラを結ぶトランスペナイン・エクスプレスの路線で順調にサービスを提供してきました。その信頼性は英国の業界平均を大きく上回る70％以上と非常に高く、日立のメンテナンス能力や製品の信頼性を大いに評価しています。
このような実績が評価され、今回のメンテナンス契約の更新に至ったと言えます。契約金額は2億4,000万ポンド（約440億円）で、作業はイングランド北部やスコットランドの車両基地の550人以上のスタッフによって行われる予定です。この契約更新は、日立レールが英国でのメンテナンス事業を通じて生み出す経済効果、年間4億6,000万ポンド（約840億円）に大きく寄与することとなります。
〈「Nova 1」の特長 〉
また、「Nova 1」の特徴についても触れておきましょう。この車両は、旅客の快適性や利便性を追求して設計されています。座席はゆったりと配され、多くの乗客が長時間の移動でも快適に過ごせるよう配慮がなされています。また、エネルギー効率が高く、持続可能な運行にも寄与しています。
「Nova 1」は日立製作所の技術力とメンテナンス能力が結集した車両であり、その信頼性と効率性により、英国の鉄道ネットワークにおける重要な役割を果たしています。この契約更新を通じて、「Nova 1」はさらに長く、より多くの人々にサービスを提供し続けることとなり、日立製作所の鉄道事業にとっても大きな前進と言えるでしょう。
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