未来を担う中高生たちの理想の教育発表会~7月30日、鎌倉商工会議所で開催~

まちの話題

「理想の教育って何だろう」と、鎌倉の中高生たちが考え、議論を重ねた結果を発表する「子どものワークショップ~理想の教育って何だろう~」の最終発表会が7月30日、鎌倉商工会議所で開催されます。

このワークショップは、「誰もがありのままでいられる」場所作りを目指して活動する財団法人「シャンティハウス」が主催。ここでは、子どもたち自身が将来の展望を話し合っていくことによって、大人になってからの様々な挑戦に向けた土台を育むための場を提供しています。

〈理想の世界から理想の教育へ〉

「子どもワークショップ」の第1回は、昨年9月に開始。全5回20時間に渡り、「理想の世界」をテーマに、国や社会、町、学校などについての議論が行われたことから、「理想の教育」に主題を移しました。本ワークショップは中島惇生さん(鎌倉学園高校3年)が提唱し、彼がプログラム立案から市や教育委員会への説明と後援の依頼などを自ら行いました。場所の提供やファシリテーションなどは、母親でありシャンティハウス代表の幸恵さんがサポートしました。

中学2年生女子2人、高校1年生女子1人、高校3年生男子4人の7人が参加。教育に対する不満と、主体的、自由に学びたいという意見が共通していましたが、具体的なアイデアになると異なるものであったため、一つにまとめる過程がとても楽しい作業であったと中島さんが振り返ります。

発表当日は、「私たちが考える理想の教育について」のプレゼンテーション、参加者による「理想とする授業」の実践、「理想の教育って」をテーマに観覧者も交えたパネルディスカッションが行われます。

「自分も含めメンバーは緊張しているが期待も大きい。胸を張って発表したい」と中島さんは話します。「難しいテーマで、分からないことや結論が出せないこともある中で、今教育を受ける側にいる自分たちなりに考え抜いた答え。より多くの人たちが『理想の教育』を考えるきっかけになれば」と来場を呼びかけています。

また、幸恵さんも「ワークショップを通して子どもたちの思いや意見をたくさん聞くことができた。発表では、その思いや意見を自分なりに堂々と発表してほしい。その場で起こる観覧者との化学反応や自分の内側に起こる変化や感情を楽しんでもらえれば」と期待を寄せています。シャンティハウスでは、今後もさまざまなテーマやさまざまな年代で「子どもワークショップ」を開いたり、将来は出張授業として教育現場に広げていきたいとの意向です。

開催時間は13時15分~16時30分。入場料は、大人1,000円、18歳以下無料。定員70人。

参照記事・引用元画像
Yahoo!ニュース
Yahoo!ニュースは、新聞・通信社が配信するニュースのほか、映像、雑誌や個人の書き手が執筆する記事など多種多様なニュースを掲載しています。