味の素の目指す未来と共創による実現戦略

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2030年までに味の素は、「10億人の健康寿命を延伸」と「環境負荷を50%削減」を目指す挑戦的な計画を立てています。その達成に向けて、味の素の代表執行役副社長兼CIOを務める白神浩氏は、共創とイノベーションを推進しています。今回、白神氏のグループ全体へのメッセージとその構想についてご紹介します。

〈味の素グループの新たな志〉

味の素グループの新たな志とは「アミノサイエンスで、人・社会・地球のウェルビーイングに貢献する」ことです。1909年創業以来、新たな社会価値の創造と追求を心がけてきた同社は、「未来を描き、その未来に対してどのような価値を提供できるか」をイノベーションの源泉と位置づけています。

共創と発展のための4つの公約の一つに、「グリーン」が挙げられています。全ての生命体、社会、地球との共生を目指す味の素では、2030年までに目指す未来を考え、「おいしさ」「健康・栄養」「サステナブル」の3つのコンセプトに基づいたグリーンフード事業を核とするグリーン領域の成長を促していきます。

〈多様性あるパートナーとの共創〉

この取り組みは、食の未来に対する課題解決を目指し、持続可能な未来を創造するための道筋となります。食の面でこれらの構想を達成するためには、多様性あるパートナーとの共創と無形資産の活用が必要とされています。既存の製品や事業モデルから発想を転換し、新しい価値を提供し、社外と連携することで、社内の事業モデル変革と事業の規模拡大が加速されるとしています。

そして共創において、白神氏が重視するのは、パートナーの志の高さと社会課題の解決に対する取り組みです。同氏は国内外のさまざまなスタートアップと交流しており、具体的には、それらのスタートアップが持つテクノロジーやサービス、事業内容と味の素との親和性を評価します。しかし最終的な評価は、我々とその企業が共に同じ志を持てるかどうかに尽きます。規模の大小は問題になりません。

共に価値を創出できると判断されたパートナーに対しては、資金面から成長をサポートします。さらに、そのパートナーシップが共に成長を加速させると判断された場合、ジョイントベンチャーの可能性を探ります。

技術面においては、デジタルツインの技術に注目しています。白神氏は、心と体のデジタルツインを作り出すことで、仮想空間上で疾病の予防や健康寿命の延伸を実現する方法の研究開発を期待しています。

全ての取り組みは、10億人の健康寿命延伸と環境負荷の50%削減という目標達成に寄与します。味の素は、その目標達成のために、サステナブルな未来を創造する価値を提供します。味の素と共に未来を想像し、新しい共創の道筋を探ることで、人々と社会のウェルビーイングの向上に貢献していきます。

参照記事・引用元画像
味の素が国内外のスタートアップと連携する「真の狙い」 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
味の素は、2030年までに「10億人の健康寿命を延伸」と「環境負荷を50%削減」というアウトカムの創出を目指し、共創とイノベーションを推進している。同社の代表執行役副社長であり、Chief Innovation Officer (CIO)と...