高校生の発明家が学習効果を最大化するアイデアで特許取得に成功

まちの話題

高校生の技術が特許取得に成功し、商品化した話についてお伝えします。その商品の名前は「エビングハウスフセン」。発明者は、高校3年生の樫原優衣さんで、学習の効果を最大限に高めることができる手法を模索し、その結果として生まれた製品です。

この「エビングハウスフセン」の主旨は、情報を学習した後、忘れる度合いがどれくらいなのかを可視化し、その上で最善の復習タイミングを引き出すことです。もちろん、これが単なる大学受験用のツールで終わらないところが、樫原さんのアイデアの素晴らしさです。

樫原さん自身がこのふせんを使って学習効果を体験し、特許を取得して市場へ供給したことで、学習者向けの製品として注目を浴びるに至っています。

さらにこのエビングハウスフセンは、対象者が時間経過と共に学習内容を忘れていくプロセス(一般的に「忘却曲線」と呼ばれる)をどう把握し、記憶定着のための最適な復習のタイミングを創出するかという点で、他の教材やツールと一線を画しています。

中学生や高校生は数多くの情報を学んだり、英単語や漢字、数学の公式や歴史の事柄などを日々暗記しなければなりません。そのような学習の途中で、「いつ復習すればよいか」、「どのタイミングで再度学習を見直すべきか」と自問自答することはよくあることではないでしょうか。そんな学習者が直面する課題を解決するのが、このエビングハウスフセンです。

「エビングハウスフセン」では、ふせんの色を変えることで忘却の度合いを視覚的に表現し、それに対応する最善の復習スケジュールを提案します。色の濃淡が示す学習と忘却、そのバランスを見ながら、学習者自身が計画的に学び続けることが可能になります。

学習者自身の課題を解決し、さらにそれを製品化した樫原さんの「エビングハウスフセン」は、学習者それぞれにとっての「学習のパートナー」とも言える存在となっています。これからも樫原さんのあたたかく、かつ科学的な視点を持った商品が多くの学習者にとっての一助となることを期待しています。

参照記事・引用元画像
Yahoo!ニュース
Yahoo!ニュースは、新聞・通信社が配信するニュースのほか、映像、雑誌や個人の書き手が執筆する記事など多種多様なニュースを掲載しています。
高校生新聞オンライン|高校生活と進路選択を応援するお役立ちメディア
高校生のみんなの学校生活や、学校外の本音と素顔を密着取材。10代の流行や話題、お悩み相談、勉強のコツ、大学選びの最新情報をお届け!中学生も楽しく読めるよ。