日本ワインコンクール:長野県が2年連続金賞首位を獲得

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〈日本ワインコンクール2023で金賞受賞の28本のワインが発表〉

日本ワインコンクール2023が山梨県庁で行われ、国産ブドウを使用した「日本ワイン」の品質を競い合いました。最高ランクの金賞は、前年よりも増えた28本が輝きました。金賞受賞ワインの醸造地別に見ると、長野県が10本で2年連続の首位を維持しました。一方、山梨県は8本で昨年と同じく2位にとどまりました。

過去最多の国内123ワイナリーが参加し、出品ワインは709本に上りました。審査は色や香り、味のバランスなどを点数化し、100点満点で85点以上を金賞とする仕組みです。部門によっては金賞が出ないケースもあります。

長野県と山梨県はこれまで金賞受賞数で競り合っており、山梨県は長野県に圧倒的な強さを見せてきました。昨年は3年ぶりに開催され、長野県が12本で首位を獲得し、山梨県は5本にとどまりました。しかし、今年は長野県が10本の金賞を獲得し、山梨県は8本と2本差をつけられました。

特に欧州系のブドウ種の「赤」の部門では、長野県が6本の金賞を獲得し、山梨県は1本と格差が拡大しました。関係者によれば、温暖化の影響で山梨県の勝沼などではブドウの栽培に向かなくなっている一方、長野県では気温が上昇し、寒暖差が大きくなったことが欧州系品種の栽培に適しているとされています。

一方、今回のコンクールでは関西圏からの受賞も話題となりました。京都府の天橋立ワインの「ナイヤガラ やや甘口」と、大阪府の飛鳥ワインの「飛鳥スパークリングシャルドネ2020」が金賞を受賞しました。このことから、国内の日本ワインづくりが広がり、品質の向上が明確になっています。

日本固有のブドウ品種である「甲州」のワインは山梨県の誇る品種であり、海外のコンクールでも高い評価を受けています。山梨県は今後も甲州ワインの品質向上に力を入れていく方向です。一方で、長野県は欧州系品種の栽培に適した環境を活かし、さらなる金賞受賞に向けて取り組むことが予想されます。

日本ワインコンクールは、毎年開催され、国産ブドウを使った日本ワインの品質向上と国際的な評価の向上を目指しています。各地のワイナリーが競い合い、日本ワインの進化が注目されています。

参照記事・引用元画像
日本ワインコンクール、金賞受賞は長野県が2年連続首位
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