フランス各地で新工房が続々オープン!エルメスの生産能力がさらに向上

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高級ブランドとして世界中で愛される「エルメス(HERMES)」。ここ最近、同ブランドがフランス国内で新たな工房を次々と開設し、バーキンや革製品の生産能力が高まっていると言われています。その最新の工房は、フランスのヌーヴェル・アキテーヌ地方サン・ジュニアンに設立されました。

サン・ジュニアンの新工房は、ウール工房の跡地を改装したもので、面積は約4700㎡にも及びます。ここで生産されるのは、バッグのバーキンやケリーダンス、財布のベアンやトゥーゴーなど、多くの人々に人気のあるアイテムがラインナップされています。工房には約250人の職人が働く予定で、石造りの壁や緑化した屋根など、生物気候学的に優れたデザインが採用されていると言われています。

そして、過去10年間だけでもフランス国内に11の革小物の工房を構え、4700人以上の職人を雇用しているエルメス。最近では西部ノルマンディー地方のルビエやトゥルヌ&クリロン地区にも新たな工房がオープンしました。

ルビエの工房は、ケリーを中心としたハンドバッグやレザー小物の生産はもちろん、サドルの製作も行っており、総面積は約6200㎡にも及びます。一方、トゥルヌ&クリロン地区の工房では、約5700㎡の広さに260人の職人が働いています。さらに、リオン、リスル・デスパーニャック、ループ、シャルルヴィル・メジエールの4カ所でも新しい工房建設が進められています。

その背景には、エルメス・インターナショナルの売上高が好調だからです。2023年1〜3月期(第1四半期)の売上高は前年同期比で23%増加しました。

さらに、同社は今年初めにイタリアのナポリ、アメリカのフロリダ、中国の南京市にも新しい店舗をオープン。今後の成長が期待されています。

このような新たな工房の設立を通して、エルメスはその生産能力を高め続けています。これにより、高品質で美しいデザインのバーキンや革小物が、今後も多くの人々に提供され続けることでしょう。

世界的に愛されるエルメスですが、そのブランド力は生産力の高さも大きな理由となっていることが分かります。このような力強いサポートで、ますます多くの人々にエルメスの魅力が伝わっていくことが期待されます。

参照記事・引用元画像
「エルメス」がフランス国内に工房を次々オープン “バーキン”や革小物の生産能力を高める - WWDJAPAN
「エルメス(HERMES)」は、フランスのヌーヴェル・アキテーヌ地方サン・ジュニアンにあるハンドバッグと手袋の工房を拡大移転する。同工房は2017年の設立で、新工房はそのほど近くにオープンした。